ああ、まったくナメクジのような一日の過ごし方であった。なんの生産的なこともしていない。人とも会わず、口もきかず、まるでわたしは野良犬のようだ。
実家の家族のことも気になって仕方がない。健康な人間など一人もいないような家である。年内にまだ一・二度は往復することになるかも知れぬ。