きのう高田馬場から高円寺へ向う途中、中野に降りる用事があったため、メトロ160円とJR130円の連絡切符で20円割引となる券面表示「中野→阿佐ヶ谷」の切符を270円で買った。中野で降りようと自動改札に入れたところ、切符は吸い込まれ、戻ってこない。何かの間違いかと思って駅員に抗議したのだが「連絡切符も下車すると前途無効です」の一点張りである。大変悔しい思いをした。損失金額はたったの(前途130円-割引額20円=)110円であり、株で損した額に比べたら実に二万分の一以下なのだが、金額の多少が問題なのではない。「出られると思ったのに出られなかった」のが問題なのだ。いや正確に言うと、改札は出られたので「出たときに切符を強制回収されて、運転会社が違うのにもかかわらず前途を無効にされた」のである。ふつう、連絡駅では出場できる…というか、会社が違う場合、出場乗り換えが普通なのだが、直通運転の連絡の場合、どのケースでも改札は自由に出られないのだろうか。
頑固に規則を崩さない駅員に対し、最終的に切れるカードとしたら「じゃあ出場するのをやめるから、改札機の中から切符だして返してくれ」という手段が残されていたのだが、改札外のケーキ屋で仲間と待ち合わせをしていてそれがもう十五分後に迫っていたし、高田馬場に戻って切符の払い戻しも不可能だから、やむなく今回は規則をのむことにした。110円を高い授業料と思うか、安い授業料と思うか。すくなくともぼくはこの一件をずっと忘れないであろう。