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1999-03-15(Mon) サーバーという恐ろしい響き

_  コンピュータがまだ好きではなかった頃、コンピュータの専門用語というものが妙に怖くて、イヤな響きがあったことが記憶に残っています。それほどコンピュータのことに自分は詳しくない……と自認される方はみなさんそうなのではないでしょうか。ある程度のパワーユーザー(上級者)になったとしても、依然そういう恐怖感・嫌悪感はついて回ります。自分が理解できないことを排除するのは、人間の知的活動の選別機能として当然のことなのかもしれません。わかることは取り入れられることであり、わからないことは外部のことですから。特にコンピュータの世界では言葉になっていない、アルファベットの略語というものがたくさん出てきます。英語だったとしてもせめて言葉になってさえいれば意味の調べようもありますが、略語になるとお手上げです。コンピュータ関連の略語はおびただしい数が流通しています。しかし、憶えなくては話にならないようなものはほんの一握りの言葉であり、雨後のタケノコのように次々に現れては消えていくほとんどの略語は、記憶するに値しないと最近知るようになりました。タネを明かすと、大企業・有名メーカーが自分のところの新技術や規格を、業界スタンダードにしようとして作り出す造語が非常に多いと言うことです。特に

Microsoftだけが使っている言葉

には今でも嫌悪感が走ることがあります^^;。ま、事実上のOS寡占ですからスタンダードになってしまうことも多いのですが、それを打開するにはもっともっとユーザが「自衛手段としての他のOS」を選択肢として持っていなくてはなりません。

 PC9800シリーズが全盛だった頃、耳につらいコンピュータ用語といえば「LAN」とか「インターネット」だったと思います。パソコン通信は程々にしかやっていませんでしたが、NIFTYやPC-VANのシェルを使いこなすにはかなりの経験が必要なようでした。DOSやUNIXのコマンドラインと違って、通信ターミナルでの文字の取り扱いは、とてもやっかいでしかも汎用性がないのです。わたしは通信おたくになる前にさっさとインターネットに入ってしまったので良かったのですが、過去から通信をやり続けてきた人たちは大変だったのだろうなぁと思います。それでもシリアル同士をつないでコンピュータを接続することはできたのですが、LANとか10Baseとか、ましてやその上のレイヤーのTCP/IPとかIPX/SPXとかになると、もうほとんど呪文の域に思えました。Windows3.1でのwinsock.dllを使ったインターネット接続では、手引き書に従って意味の分からない数字をいろんな箇所に埋めていくのが苦痛でした。何が何だかわからないんですもん。苦痛が進んでくると、そもそもネットワークなんてお金とコンピュータがゴロゴロ余っている人のやる道楽でしかない……っていう考えが浮かんできたりするのですが、それでも諦めずTCP/IPに食いついていたからこそ、今のインターネット接続があるんだと思います。それにしてもNIFTY SERVEのゲートを経由したインターネットというのは異様な光景でした。初めてNetscape(バージョン0.9とかだったと思います)をゲットしたときというのは、NIFTYからテキストベースのFTPに入って、まずSunsiteとかの親サーバーからNIFTYのサーバーにファイルをコピーし、さらにそれを自分のコンピュータにコピーするという二段構えでした。9600bpsでダウンロードするNetscape Navigatorは重かったです^^;。フロッピー一枚を少し越えるくらいの容量でしたが、三十分以上かかった記憶があります。

 インターネットの昔話はあまりみなさんには興味がないかもしれないので、はしょっていきます。LANとサーバーの話でした。それまではまるで縁のないような話だったのが、Windows95の登場で事情は一変したと思います。標準でLAN機能が組み込まれたのです。つまり法人相手の一桁違うネットワーク用のソフト価格を払わなくても、手軽にLANを始められるようになったのです。基本はファイルの共有からすべて始まります。Microsoftの誘い方もうまいなぁと思ったのは、Windows95のデスクトップに「ネットワークコンピュータ」なんていうアイコンを配置してしまうというあたりでしょうか。これはネットワークのプロトコル(インターネットで使うTCP/IPとか)を組み込むとアイコンが「発生」しますね。これを読んでいるみなさんのOSがWindows95/98/NTならネットワークコンピュータのアイコンがあるはずです。LANを組んでないコンピュータでこれをダブルクリックしても何も出てきません。もとい、ネットワーク全体という意味不明のアイコンが中にありますね。LANのない状態でさらにこれをつつくと Windowsから怒られます

(共有設定をしておくと一台だけでも自分自身が見えたりする^^;)。これだとLANをやれとWindowsに言われているようなものですね。わたしがLANを始めたのもこれがきっかけでした。秋葉原のパーツショップでNE2000互換ボードを二枚買い、ケーブルとハブを買ってきて、相互に接続してみました。共有設定とかちょこちょこやってあげて「ネットワークコンピュータ」をつついてみると、相手のコンピュータの中身が、まるでHDDを増設したかのように見えるではありませんか。これはちょっとした感動でした。またCD-ROMドライブやMOドライブのないマシンからでも、ネットワーク越しにメディアを読み書きできます。しかもシリアル通信でイメージしていたスピードとは段違いの速さでファイルが送れます。考えてみたらLANの10Baseっていうのは通信速度10Mbps=10,000,000bpsですから、28,800bpsのモデムに比べたら300倍以上速いので、これは当然でしょう。そして周辺機器を整備していないネットワーク専用コンピュータを作っていく弾みになったのでした。何しろマザーとHDD一台でWin95さえ入っていたら他のコンピュータとデータをやりとりできるんですからね。これでわたしの世界の中で「LAN」というのが異次元の言葉ではなく、自分のものとして機能するようになりました。つまり排除しなくてすむようになったと言うことですね。

 さて次にいよいよ「サーバー」という恐ろしい響きを持った言葉を自分のうちに入れていく作業です。これには長い時間と忍耐が必要だろうと思っていました。とりあえずFreeBSDは始めてみたものの、サーバー運営とかネットワーク管理とかは専門技術者にだけ与えられた特殊な仕事だという思いこみがありました。しかし、前述のネットワークコンピュータのアイコンをカチカチッとマウスでつついたところですでに、わたしはサーバーのオーナーになっていたし、ちゃんと開けた時点でもうクライアントからサーバーを操作していたことにほかならないのです。これがWindowsによるファイルサーバーの取り扱いの始まりでした。あとになって知るのですが、Windowsでファイルを共有するという使い方は、他のいろいろなネットワークのプロトコルから考えると氷山の一角でしかなかったのです。

 こうして始まった楽勝気分のLANとサーバーでしたが、次に待ち受けていたのが苦難のNFS(Network file system)でした。これはPC-UNIXで使われるファイル共有の方法です。WindowsではNetBEUIという

ちょー簡単なプロトコル

を組み込むだけでファイルの共有ができました。しかしNFSではTCP/IPが必須なのです。なんでまたNFSなんてややこしいものを使おうとしたかというと、CD-ROMのついていない486ノートパソコンに、無謀にもLinuxをインストールしようと考えたからです^^;。デスクトップPCのCD-ROMをNFSで共有すれば、こういった古いノートでもインストールできます。これは苦労しました。NFSサーバーを動かすにはWindowsみたいにちょちょいのちょいでは行かなかったのです。TCP/IP自体はFreeBSDやLinuxにすでに実装されているものの、新たな用語が次々に登場しました。「固定IPアドレス」「ネットマスク」「デフォルトゲートウェイ」「ルーティング」「ドメイン名」「ホスト名」……といった名称の数々です。自分の頭の中にない単語の応酬に圧倒され、揚子江まで流されていきそうな感じでした。だいたいFreeBSDではインターネットにもつないでないのに、なぜドメイン名なんてつけなきゃならないのかと。いわんやホスト名をや、です。仕方ないので適当にでっち上げようとしましたが、めちゃくちゃにでっち上げてもだめなようでした。とりあえず192.168.1.xでxに適当な数を入れておけば動くらしい……ということと、ネットマスクは255.255.255.0とすれば行けるらしい……ということだけでした。そして次の難関として「/etc/exportsに公開する相手のアドレスとブロードキャストなどを指定する」という意味不明の説明が出てきました。ぶろーどきゃすとおぉ?中野のブロードウェイなら知ってるぞー。結局わけのわからないまま手引き書に書いてあるとおりの数字を打ち込み、サーバーになるデスクトップを再起動すると、なんとか動くようになったことを憶えています。ノートパソコンからLAN越しにCD-ROMが読めたときは感動しました。

 そして次のサーバーはPC-UNIXユーザーおきまりのコースで、「自宅インターネットごっこ」ですね。http(www)やftpのサーバーを動かしておくことで、LAN越しにブラウザなどからファイルを読み込むというやつです。ローカルファイルを(|/ディレクトリ名/ファイル名)で読み込むのは簡単ですが、同じローカルファイルをちゃんとインターネットのhttpプロトコルで(http://ホスト+ドメイン名/~ユーザー名/ファイル名)で読み込むのに成功するまでは結構いろいろと大変でした。自分で作った「404 not found」が表示できたときも感動しました。カウンターCGIもFreeBSDにはついてきます。前述のややこしいNFSが設定できなくても、仮にAnonymous FTPサーバーを作っておけば、ファイルの転送くらいは簡単にできると言うこともわかりました。そして名前の解決てす。正引きとか逆引きとか、なんか巨大なデータベースの交通整理をしなきゃなんないのかとびびっておりましたが、bindというパッケージが入っていてnamed.bootで指定するいくつかのファイルを決まりに従ってテキストで書いておけば、アドレスを数字で直打ちしなくてもホスト名で参照できるということが「ごく最近」わかったのです。実は最近までくだんのインターネットごっこをLANでやるときは「http://192.168.1.2/~testuser/」とか「ftp://192.168.1.2/pub/」とか、生のまんまのIPを打ってたんですね~(笑)。

 これでやっと「サーバー」という恐ろしい響きから解放されたような気がします。基本的には他のコンピュータがリクエストを送るまで、じっと待ってるコンピュータのことですね。なにもハイスペックの何百万もするサーバーを用意しなくてもいいわけで、486パソコンでも構わないということです。○ング○トンのクソみたいに高いメモリを業者の言いなりになって搭載しなくても、立派にサーバーは動きます(断言)。「サーバーにはどうしても高スペックのものが必要なんですよ」なんていう脅しを信じてしまうあなた!それでは明日からあなたの会社は

業者の食い物にされてしまいます。

どうしてもECCメモリやAdaptec純正SCSIやPentium2が必要だと言う営業マンが来たら、どうしてEDO RAMではいけないのか・TekramSCSIで何の問題があるのか、そして486DXが何の不具合を出すのか、執拗に尋ねてみることをおすすめします。きっと営業マンはしどろもどろになっていき、最後には「安心を買うというのも必要ですから……」なんていうわけのわからない結論を言い出すはずです(笑)。いや、業者さんいじめのコーナーではなかったんですね。

 あと、まだ既知のものになっていないのは「ルーティング」とかです。これは要するに経路指定みたいなものらしいのですが、経路らしい経路のないスター型ネットワークしか作ったことがないので、ほんとにからだで「わかる」には物理的なシステムが必要だと思います。そうこうしている間にわたしが勤めている学校でもインターネットサーバーを動かす話になってきました。セコセコやってきたUNIXのノウハウがやっと実用面で日の目を見ることになりそうです。うまく動作することを祈りつつ、設定練習を繰り返している毎日です。結論として言うとすれば、サーバーを動かすこと自体は簡単だが、動作状態を把握するにはそれなりの勉強がいる、ということでしょう。わかんなくても動いてしまうのがWindows NT serverとかだったりしますけどね。お金が余って余ってうなっているくらいの会社ならそれでいいのかもしれません。もちろんわたしもNTは好きですよ。メインOSにWorkstation使ってるくらいですから。


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