この冬学期に駒場で聴講させてもらった基礎数学の定期試験が行われた。範囲は広く微分積分、線形代数、離散数学、最適化など。工学の基礎に数学があるのである。物理のための数学は自然科学の真髄という感じがする。
問題はかなり手ごわかった。しかしながらじっくり取り組んでいけばいずれも履修範囲のものであったことがわかる。線積分と留数定理をかなり演習していたのだが、その手前のコーシー・リーマンの問題辺りでつまずく。前提のf(z)さえきちんと出ていればあとは2πiかけて代入して楽勝だったのに…とか。後悔は高慢の証左。できたはず、は、できなかった、の否認にほかならない。
変数変換と行列の対角化で基礎数学はほとんどやっつけられるとわかり、解析と代数の威力を知る。あとは統計学をマスターできれば怖いものなしだ。